脳ドック健診

脳ドックは、1988年に世界に先駆け、札幌市と出雲市から始まり、日本で発展した先進的な脳の健康診断です。そのため出雲市は脳ドック発祥の地の一つと言えるでしょう。
脳ドック研究は島根大学医学部脳神経内科で進められ、多くの脳MRIデータが蓄積され、脳卒中や認知症リスクの解明に活用されています。当院長もそちらで脳ドックのデータを用いた研究を行い、第64回日本神経学会学術大会で「無症候性脳梗塞とアディポネクチンの関連性」を報告しております。当院ではこうした知見を活かし、精度の高い脳ドックを提供しています。
また当院ではMRI検査の結果は必ず2名の専門医が確認します
- 神経内科専門医
- 放射線診断専門医
それぞれの視点から正確な診断を行い、見落としのない検査を徹底しています。
受診は予約制となります。事前にご予約のうえ、ご来院ください。
脳ドックの流れ
- 当院で受付
- PICTORUいずも画像診断室にて頭部MRI検査を実施
- 後日、当院にて結果説明
脳ドックの目的
- 脳動脈瘤を早期に発見し、くも膜下出血を予防
- 動脈硬化やかくれ脳梗塞を評価し、生活習慣の見直しにつなげる
- 認知症の兆候を早期に捉え、重症化を防ぐための対策を講じる
受診をおすすめしない方
検査結果による不安が強く、ストレスを感じやすい方
(脳動脈瘤が見つかると、定期的なMRI検査が必要になり、時間や労力がかかることがあります)
SupportBrainとは?
当院では2名の専門医の読影に加えてAI認知症解析「SupportBrain」を活用し、アルツハイマー型認知症のリスクを高精度に評価します。
SupportBrainとは、島根大学医学部・滋賀医科大学・株式会社ERISAが共同開発した最先端の脳画像解析技術です。ディープラーニングを活用したAI解析により、アルツハイマー型認知症のリスクを高精度に評価できます。 この技術により、脳の状態をより詳しく把握し、認知症の早期予防に活用できます。
また、認知症リスクの低い50歳未満の方には、AIによる脳年齢測定を実施し、その結果をお伝えします。
生活習慣の改善や、適切な対策を考えるきっかけとしておすすめです。
脳の健康を守るために、生活習慣の改善や適切な対策を考えるきっかけとして、ぜひご活用ください。
- 詳細はこちらをご覧ください。
料金
脳ドッグ | |
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頭部MRI SupportBrain(AI認知症解析) 医師診察 |
32,000円(税別) |
ApoE遺伝子による認知症リスク検査

アルツハイマー型認知症は、日本で最も多い認知症のタイプで、遺伝的要因と生活習慣が発症に関係しています。
ApoE遺伝子検査では、アミロイドβペプチドの蓄積に関与する「アポリポ蛋白E(ApoE)」の遺伝子型を解析し、アルツハイマー型認知症のリスクを評価します。またアルツハイマー型認知症の治療薬「抗アミロイドβ抗体薬」の適応判断にも重要な情報となります。そのため認知症発症後の治療方針を決定する際の参考にもなります。
受診は予約制となります。事前にご予約のうえ、ご来院ください。
ApoE遺伝子とは?
ApoEには ε2・ε3・ε4の3種類の遺伝子型があり、2つの組み合わせで6パターンが存在します。
特にε4型を持つ方は、アルツハイマー型認知症のリスクが3~12倍高いと報告されています。
ただし、認知症の発症には遺伝的要因だけでなく、生活習慣や環境要因も影響します。
リスクを知ることで、食事や運動習慣の改善など、早期の予防につなげることができます。
ApoE遺伝子と認知症治療の関係
近年、アルツハイマー型認知症の治療薬としてアミロイドβを標的とした抗体医薬が登場しました。
この薬は認知症の進行を抑える効果が期待される一方で、脳出血や脳浮腫などの副作用が報告されています。
特に、ε4型を持つ方は、副作用のリスクが高いことが分かっており、ε4を2つ持つ方は、1つ持つ方よりもさらにリスクが高まるとされています。
そのため、ApoE遺伝子検査を行うことで、副作用のリスクを事前に評価し、治療方針を決める際の参考にすることができます。
このような理由から、関連学会でもApoE遺伝子検査の意義が示されています。
- 詳細はこちらをご覧ください。
料金
ApoE遺伝子検査(血液検査) | 19,000円(税別) |
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ED治療

当院では、シアリス(タダラフィル)を処方しております。 シアリスは、バイアグラ・レビトラに続く世界で3番目のED治療薬で、副作用が比較的マイルドなのが特徴です。 持続時間が長く、食事の影響を受けにくいため、自然なタイミングで使用できます。
受診は予約制となります。事前にご予約のうえ、ご来院ください。
シアリスの特徴
- 30~60分で効果が現れる
- 食事の影響を受けにくく、食前でも服用可能
- 作用時間が36時間と長く、自然なタイミングで使用できる
副作用
シアリスの副作用として、以下の症状が現れることがあります。
- ほてり
- 頭痛
- めまい など
服用中に発疹やかゆみなどのアレルギー反応が見られた場合は、直ちに服用を中止し、当院にご相談ください。
硝酸薬を使用中の方は内服できません
硝酸薬を使用中の方はシアリスを内服できません。また心臓や血管の病気(狭心症、心筋梗塞など)で治療を受ける際は、必ず医師にシアリスを服用していることを伝えてください。これを伝えないと、治療に使う薬が命に関わる危険をもたらすことがあります。
また、以下の薬剤と併用すると、血中濃度が高くなり注意が必要です。
- クラリスロマイシン(マクロライド系抗生物質)
- イトラコナゾール(抗真菌薬)
- テラプレビル(肝炎治療薬)
- 一部の抗HIV薬
料金
シアリス(タダラフィル10mg) 1錠 | 1,500円(税別) |
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AGA治療(男性型脱毛症)

男性型脱毛症(AGA)は、前頭部や頭頂部の髪が細く短くなり、額が後退するのが特徴です。
日本人男性の発症頻度は、20歳代で約10%、60歳代では約40~50%と、年齢とともに増加します。
当院では、医学的に発毛効果が証明され、日本皮膚科学会のAGA治療ガイドラインで「推奨度A(強く勧める)」とされる治療薬を取り扱っています。
効果が現れるまで最低6カ月の継続治療が推奨されます。
受診は予約制となります。事前にご予約のうえ、ご来院ください。
取り扱い治療薬
- フィナステリド(プロペシア後発品)
- 抜け毛を抑え、毛根を強くし、髪を太くする
- デュタステリド(ザガーロ後発品)
- フィナステリドより広範囲に作用し、発毛効果を高める
- 1日1回の服用で食事の影響なし
- フィナステリドとデュタステリドは併用不可(どちらかを選択)
副作用
AGA治療薬には、以下の副作用が報告されています。
- 勃起不全(4.3%)
- 性欲の減退(3.9%)
- 精液量の減少(1.3%)
服用中に発疹やかゆみなどのアレルギー反応が見られた場合は、直ちに服用を中止し、担当医にご相談ください。
PSA(前立腺がんマーカー)への影響
AGA治療薬(フィナステリド・デュタステリド)を服用すると、前立腺がんの腫瘍マーカー(PSA値)が低めに出ることが知られています。
そのため、AGA治療中の方は、健康診断や前立腺がん検診の際に必ず医師に申告してください。
献血に注意
「フィナステリド」「デュタステリド」を服用中の方は献血ができません。
献血を希望される場合は、服用を中止してから1ヶ月以上の間隔を空けてください。
定期的な血液検査
「フィナステリド」「デュタステリド」は肝臓で代謝されるため、当院では血液検査による定期的な肝機能チェックを推奨しています。
採血タイミング | 初回処方前、および半年ごと |
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血液検査(自由診療)の費用 | 2,500円(税別) |
- 直近の健康診断や他院での採血結果があれば、代用可能です。
- 結果をご持参いただければ、重複した採血を避けられます。
料金
フィナステリド1mg(28錠)28日分 | 6,500円(税別) |
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デュタステリド1mg(30錠)30日分 | 6,500円(税別) |
- 院内処方のため、窓口で直接お薬をお渡しします。
- 診察代はかかりませんが、別途血液検査費用がかかることがあります。(上記参照)
小さな疑問や不安もまずはお気軽にご相談ください

略歴
- 2017年
- 金沢医科大学医学部卒業
国立病院機構金沢医療センター - 2018年
- 金沢医科大学病院
- 2019年
- 島根大学医学部附属病院脳神経内科
- 2020年
- 国立病院機構宇多野病院脳神経内科
島根大学医学部附属病院脳神経内科 - 2021年
- 島根県立中央病院神経内科
- 2022年
- 島根大学医学部附属病院脳神経内科
- 2023年
- 島根大学医学部附属病院高度脳卒中センター 助教
- 2024年
- あさやま内科クリニック 院長
資格
- 神経内科専門医
- 内科専門医
- 認知症サポート医
所属学会
- 日本内科学会
- 日本神経学会