糖尿病内分泌内科とは

糖尿病内分泌内科イメージ

当診療科では、糖尿病・糖尿病予備群(境界型糖尿病)の患者さま、健康診断などで高血糖を指摘された方、甲状腺や副甲状腺、下垂体、副腎などに異常をきたしている患者さま、高血圧症、脂質異常症、高尿酸血症など代謝性疾患の患者さまを専門に診療いたします。

当院の糖尿病診療の特長

血糖だけでなく「腎臓」を守ります

糖尿病の治療というと血糖値やHbA1cに目が向きがちですが、患者さんの将来を左右する大きな要素が「腎臓」です。当院では、腎臓の合併症(糖尿病性腎症)をできるだけ早く見つけ、進行を抑える治療を重視しています。

① 尿の検査で、腎症を“ごく早期”に見つけます

腎臓の障害は、血液検査だけでは早期に見つけられません。当院では尿中アルブミン/クレアチニン比という検査を用い、通常の尿検査ではまだ異常が出ない“ごく初期”の段階で腎臓のサインをとらえます。早く気づけるほど、打てる手が多くなります。

② 腎機能の“低下スピード”を見て管理します

腎機能(eGFR)は一度の数値だけでなく、時間をかけてどのくらいのペースで下がっているか(傾き)をみることが重要です。当院では経過をグラフで確認しながら、低下のスピードを抑えることを目標に治療を調整します。

③ 腎臓・心臓を守る薬を積極的に活用します

近年、血糖を下げるだけでなく、腎臓や心臓を保護する効果が示された薬(SGLT2阻害薬など)が登場しました。当院では、適応のある方にこうした薬を早期から取り入れ、10年先・20年先の腎機能を守ることを見据えた治療を行います。

こんな症状はありませんか

  • 健康診断で血糖値の異常を指摘された
  • 体重過多や極端な痩せを指摘された
  • 体重が減ってきた
  • 喉がよく渇く
  • 飲水量が増えた
  • 排尿回数や量が増えた
  • 足がむくんでいる
  • 汗をかきやすくなった
  • 動悸を感じることがある
  • 手が震えることがある
  • 寒がりになった
  • 暑がりになった
  • 疲れやすくなった
  • 食欲がない
  • 血圧が高くなった
  • 顔貌の変化
  • など

当診療科で扱う主な疾患

糖尿病、肥満、甲状腺疾患(バセドウ病、橋本病など)、副甲状腺疾患(副甲状腺機能亢進症・低下症など)、下垂体疾患(下垂体機能低下症、クッシング病、先端巨大症、尿崩症、SIADHなど)、副腎疾患(原発性アルドステロン症、副腎機能低下症など)、高血圧症、脂質異常症、高尿酸血症など

糖尿病

糖尿病とは、インスリンの作用不足により高い血糖値(高血糖)が続く病気です。高血糖が続くと、神経・目・腎臓といった細い血管の合併症(糖尿病性神経障害・網膜症・腎症)や、狭心症・心筋梗塞・脳梗塞・末梢動脈硬化症などの太い血管の病気を引き起こすことがあります。これらの合併症は自覚症状が出にくいため、当院では血糖の管理だけでなく、腎臓をはじめとする合併症を早期に見つけ、進行を抑える治療に力を入れています。

1型糖尿病

糖尿病の中には、1型糖尿病や2型糖尿病などの種類があります。このうち1型糖尿病は、何らかの原因により膵臓のβ細胞が破壊されることでインスリンの分泌が低下し、発症します。治療としてはインスリンを適切に補充していくことが必要となります。当院ではインスリン治療を行っています。

2型糖尿病

2型糖尿病は、遺伝性や過食や運動不足による肥満などの原因によりインスリンが効きにくくなることやインスリンが不足することにより発症します。自覚症状として口渇・多飲・多尿・体重減少などがありますが、自覚症状がない場合も多く、健診などで高血糖を指摘されても医療機関を受診されることも多いです。患者さまの中には、高血糖を指摘されても、自覚症状がないため病院受診を先送りにしたり、治療を自己中断される方もいらっしゃいますが、自覚症状がなくても高血糖状態が続くと糖尿病合併症は進行します。そのような事態を引き起こさないためにも、早い段階で治療を開始することが大切です。高血糖を指摘されましたら是非一度ご相談ください。2型糖尿病の治療は、食事・運動療法を基本に、内服の血糖降下薬や注射薬を用います。近年は、血糖を下げるだけでなく、腎臓や心臓を守る効果が期待できる薬も選択できるようになりました。当院では、一人ひとりの腎機能や合併症の状態に合わせて薬を選び、インスリン治療にも対応しています。

糖尿病性腎症について

糖尿病性腎症 ― 気づいたときには進んでいることも

糖尿病性腎症は、糖尿病によって腎臓の血管が傷み、腎臓の働きが少しずつ低下していく合併症です。日本で透析が必要になる原因の最も多くを占めており、進行してからでは元に戻すことが難しい病気です。
やっかいなのは、かなり進行するまで自覚症状がほとんど出ないことです。むくみやだるさが出てきた頃には、すでに腎機能がかなり低下していることも少なくありません。だからこそ、症状が出る前の“早期発見”と“早期からの腎保護”が何より大切です。

こんな方は特に腎臓の評価をおすすめします
  • 糖尿病や高血圧を指摘されている
  • 健診で尿たんぱくを指摘されたことがある
  • 血糖のコントロールが長く不安定だった時期がある
  • むくみや夜間の頻尿が気になる

当院で行う腎臓・合併症の検査

尿中アルブミン/クレアチニン比(早期腎症の指標)

ごく微量のアルブミン(たんぱくの一種)が尿に漏れ出ていないかを調べます。通常の尿検査で「たんぱく陰性」でも、この検査で早期の腎症をとらえられることがあります。腎症のもっとも早いサインを見逃さないための検査です。

eGFR(腎機能)とその推移

血液検査で腎臓の“ろ過能力”を評価します。当院では一度の数値だけでなく、これまでの経過から低下のスピードを確認し、治療の効果判定に役立てます。

そのほかの合併症評価

必要に応じて、神経障害や動脈硬化、脂質・血圧などの評価も行い、腎臓・心臓・血管をまとめて守る視点で診療します。眼底検査など専門的な検査が必要な場合は連携医療機関にご紹介します。

腎臓を守る治療

早く始めるほど差が出ます

腎症は、早い段階から適切に手を打つことで、進行のスピードをゆるやかにできることがわかっています。当院では次のような治療を組み合わせ、腎機能を長く保つことを目指します。

  • 血糖・血圧・脂質の適切な管理
  • 腎臓・心臓を守る効果が期待できる薬(SGLT2阻害薬など)の活用
  • アルブミン尿が続く方への追加の腎保護治療の検討
  • 食事(塩分・たんぱく)や生活習慣のアドバイス

「同じ糖尿病の治療」でも、腎臓を意識した管理をするかどうかで、将来の腎機能に大きな差が生まれます。当院では日々の糖尿病診療の中に、こうした腎臓を守る視点を組み込んでいます。
※ 薬の適応は腎機能や体の状態により異なります。使用の可否は診察のうえ判断します。

肥満

肥満とは脂肪が過剰に蓄積し、後述するBMIが25以上になった状態のことをいいます。肥満の方は糖尿病や脂質異常症や脂肪肝など様々な病気のリスクが高まります。これらの疾患から動脈硬化が進行し、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などの重大な疾患を引き起こす原因ともなりますので治療が必要となります。肥満の原因として皆様が想像される食べ過ぎや運動不足などによる単純性肥満以外にホルモン異常による二次性肥満もありますので、まずは当院の糖尿病内分泌内科をご受診ください。

肥満の判定について

肥満の判定は、主に身長あたりの体格指数を示すBMIによって行われます。この数値が25以上の場合は肥満となります。このなかにも段階があり、比較的に軽度な1度肥満はBMIが25〜30未満、2度肥満は30〜35未満、3度肥満は35〜40未満、そして40以上は最も重度な4度肥満と判定されます。

BMI計算式

BMI = 体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))

甲状腺疾患

甲状腺疾患には、大きく分けて甲状腺から出ている甲状腺ホルモンが過剰になる甲状腺機能亢進症と、甲状腺ホルモンが不足する甲状腺機能低下症があります。甲状腺機能亢進症では手足の震え、動悸、頻脈、発汗、暑がり、疲れやすい、眼球突出、イライラ感、軟便、不眠、月経不順などの症状が出てくることがあります。甲状腺機能低下症の症状は寒がりになる、疲れやすくなる、食欲の低下、徐脈、発汗低下、便秘、むくみ、脱力感、無気力、筋力低下、月経不順などです。いずれも主には飲み薬を使って治療を行います。

よくある質問

健診で血糖値やHbA1cの異常を指摘されました。症状はありませんが受診すべきですか?
はい、一度ご相談ください。糖尿病は自覚症状がないまま進行し、合併症が起きてから気づくことも少なくありません。早い段階から対応するほど、その後の経過が良くなることが期待できます。
食事や運動だけで治療できますか?
初期の方や軽症の方では、食事・運動療法だけで良好な状態を保てる場合もあります。状態に応じて薬を組み合わせながら、生活の負担が大きくなりすぎない方法を一緒に考えます。
一度薬を始めたら、一生やめられませんか?
血糖の状態や生活習慣の改善により、薬の減量や中止を検討できる場合もあります。自己判断で中断すると悪化のもとになりますので、経過をみながらご一緒に調整していきましょう。
合併症の検査はどんなことをしますか?
血液検査に加えて、尿検査(尿中アルブミンなど)で腎臓の状態を定期的に確認します。眼底検査など専門的な検査が必要な場合は、連携する医療機関をご案内します。
他院で治療中ですが、転院はできますか?紹介状は必要ですか?
転院できます。紹介状がなくても受診いただけますが、お薬手帳やこれまでの検査結果をお持ちいただけると、スムーズに治療を引き継げます。
あさやま内科クリニック
0853-22-3360
院 長
朝山 康祐
診療科目
内科、脳神経内科、糖尿病内分泌内科
住 所
〒693-0052 島根県出雲市松寄下町1892-2
最寄駅
一畑バス 八幡前から徒歩1分
休診日
木・土曜午後、日祝(臨時休診有り)
診療時間 日・祝
9:00~12:00
15:00~18:00
対応キャッシュレス決済
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