認知症サポート医が診療します
島根大学病院もの忘れ外来で培った経験をもとに診療を行います。認知症初期の段階ではとくに目立った変化は出ませんが、だんだんと日常生活や社会生活に支障をきたすようになります。中には「治せる認知症」も隠れており、下表のような症状がみられたときは、お早めに医療機関を受診するようにしてください。
認知症チェックリスト
- 物の名前を思い出せない
- 財布やクレジットカードなどを頻繁に失くすようになった
- 重要な約束事を忘れることがある
- 時間や場所の感覚が不確かになってきた
- 何度も同じことを言ったり、聞いたりする
- 慣れている場所なのに、道に迷うことがある
- 薬の管理ができなくなった
- 趣味に対する興味が薄れた
- 調理用のガスを消し忘れることがある
- 財布を盗まれたと言って騒ぐことがある
- など
アルツハイマー病の新薬:抗アミロイド抗体薬
認知症診療は現在過渡期です。2023年アルツハイマー病に対する抗体医薬「レカネマブ」が登場し、「アルツハイマー病の原因に働きかける世界ではじめての治療薬」として注目されました。薬効・薬価・副作用など課題は多いですが、今後のさらなる治療の発展が期待されます。当院では新薬の情報について随時情報をキャッチアップして患者さまに情報提供を行い、近隣の医療機関と連携して治療を行っていきます。