こんな症状ありませんか
- ベッドに横になってもなかなか眠れない
- 夜中に起きてしまい、再入眠できない
- 朝早く目が覚めてしまう
- 熟睡できず、起きたときに疲れが残っている
- 日中も眠たくて仕方ない
- 居眠りを注意されたことがある
- 就寝中に脚がムズムズしてよく眠れない
- 頻繁にいびきをかいていると言われた
- 寝言が大きいと指摘されたことがある
- 眠っているときに脚が痙攣していると言われた
- など
不眠の種類
不眠には様々な種類がありますが、その中でも代表的な病気が不眠症です。なお、不眠症は主に入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害という4つのタイプに分類されます。このうち入眠障害は、不眠症の中で最も患者数が多いといわれています。不安やストレスが原因となって寝つきが悪くなりますが、一度眠りにつくことができれば朝までぐっすりと眠れます。中途覚醒は、寝つき自体に問題はありませんが、一度目が覚めてしまうと、その後はよく眠れなくなります。早朝覚醒も、寝つき自体は良いのですが、早朝に目覚めてしまい、十分な睡眠時間が確保できなくなります。熟眠障害は、睡眠時間はしっかり確保しているものの、眠りが浅いため、熟睡感が得られていないという状態です。
簡易睡眠時無呼吸検査(SAS検査)
患者さまの訴えや症状などから睡眠時無呼吸症候群(SAS)が疑われる場合は、簡易睡眠時無呼吸検査(SAS検査)を行います。この検査により、睡眠中の呼吸の状態、血液中の酸素濃度などを把握することができます。自宅でも簡単に使用できる携帯用の検査装置を貸与いたしますので、医師の指示通りにご使用ください。これを次回の来院時に受け取り、検査終了後は当院にて睡眠時無呼吸症候群の有無などを判定いたします。
不眠症を引き起こす原因
不眠症になる原因は様々です。暑さや寒さ、トイレが近い、騒音、寝室の明るさ、体の痛み、かゆみ、精神的ストレス、お酒の飲みすぎ、運動不足、薬による副作用などが代表的ですが、患者さまによっては、うつ病などほかの精神疾患の症状の一つとして不眠症が現れることもあります。このほか、呼吸器や泌尿器、神経からくる病気が原因のこともあります。当院では、こうした疾患の診断を行い、不眠症の原因を探ることで適切な治療が行えるようにしていきます。
不眠症の改善方法
不眠症の改善には、原因によりますが薬物療法と生活習慣の見直しが重要になります。使用するお薬は不眠の原因によって異なり、睡眠薬や抗うつ薬や抗不安薬、泌尿器の薬などを併用することもあります。生活習慣の見直しでは、正確な体内時間の設定、適度な運動などが重要です。食事に関していうと、就寝時間の4時間ほど前に済ませておくと良いでしょう。