こんな症状ありませんか
- ベッドに横になってもなかなか眠れない
- 夜中に起きてしまい、再入眠できない
- 朝早く目が覚めてしまう
- 熟睡できず、起きたときに疲れが残っている
- 日中も眠たくて仕方ない
- 居眠りを注意されたことがある
- 就寝中に脚がムズムズしてよく眠れない
- 頻繁にいびきをかいていると言われた
- 寝言が大きいと指摘されたことがある
- 眠っているときに脚が痙攣していると言われた
- など
こんな方はSASの検査をおすすめします
不眠のご相談の中には、背景に睡眠時無呼吸症候群(SAS)が隠れているケースが少なくありません。次のような方は、一度検査をご検討ください。
- 大きないびきをかく/いびきが途中で止まると指摘された
- 寝ている間に呼吸が止まっていると家族に言われた
- 日中に強い眠気があり、会議中や運転中に眠くなる
- しっかり寝たはずなのに、朝すっきりしない・起床時に頭痛がある
- 夜中に何度もトイレで目が覚める
- 高血圧・糖尿病・心房細動があり、いびきも指摘されている
※ 一つでも当てはまる方はご相談ください。SASは自分では気づきにくく、周囲の指摘が受診のきっかけになることが多い病気です。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、眠っている間に呼吸が繰り返し止まったり浅くなったりする病気です。多くは、のどの奥の気道が睡眠中にふさがることで起こります(閉塞性)。ご本人は気づかないうちに睡眠の質が大きく低下し、日中の強い眠気や集中力の低下につながります。
放置するとどうなる?
SASは「いびきの問題」にとどまりません。睡眠中に体が低酸素を繰り返すことで、高血圧・糖尿病・心房細動・心筋梗塞・脳卒中などのリスクが高まることが知られています。日中の眠気は、居眠り運転など重大な事故の原因にもなります。適切な治療により、これらのリスクや日中の眠気の改善が期待できます。
不眠の種類
不眠には様々な種類がありますが、その中でも代表的な病気が不眠症です。なお、不眠症は主に入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害という4つのタイプに分類されます。このうち入眠障害は、不眠症の中で最も患者数が多いといわれています。不安やストレスが原因となって寝つきが悪くなりますが、一度眠りにつくことができれば朝までぐっすりと眠れます。中途覚醒は、寝つき自体に問題はありませんが、一度目が覚めてしまうと、その後はよく眠れなくなります。早朝覚醒も、寝つき自体は良いのですが、早朝に目覚めてしまい、十分な睡眠時間が確保できなくなります。熟眠障害は、睡眠時間はしっかり確保しているものの、眠りが浅いため、熟睡感が得られていないという状態です。
簡易睡眠時無呼吸検査(SAS検査)
いびきや日中の強い眠気、ご家族からの無呼吸の指摘などから睡眠時無呼吸症候群(SAS)が疑われる場合は、検査を行います。当院では、簡易検査だけでなく、より詳しい精密検査(終夜睡眠ポリグラフ検査:PSG)もご自宅で受けられます。いずれも入院は不要です。検査機器を貸し出しますので、ご自宅で普段どおり一晩眠るだけで、睡眠中の呼吸の状態や血液中の酸素濃度(精密検査では脳波を含めた睡眠の質まで)を記録できます。機器をご返却いただいた後、当院で解析してSASの有無と重症度を判定し、結果に応じてCPAP治療をご提案します。
検査から治療(CPAP)までの流れ
- ご相談・問診
- いびき・日中の眠気・無呼吸の指摘、高血圧や糖尿病などの合併症を確認します。
- ご自宅で簡易検査
- 手のひらサイズの機器を貸し出します。ご自宅で一晩装着して眠るだけ。入院は不要です。
- 結果説明・診断(必要に応じてご自宅で精密検査)
- 当院で解析し、SASの有無と重症度(AHI=1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数)を判定します。さらに詳しい評価が必要な場合は、精密検査(終夜睡眠ポリグラフ検査:PSG)を行いますが、これもご自宅で実施できます。入院のために仕事を休む必要はありません。
- CPAP治療の開始
- 検査の結果、治療が必要と判断された場合はCPAP治療を開始します。保険診療での適応や治療方針は、検査結果と症状をふまえて医師が判断します。
- 毎月の通院で管理
- CPAPは装着状況を機器で確認しながら、圧やマスクを調整して続けていきます。当院で継続管理を行います。
CPAP(シーパップ)治療とは
CPAP(持続陽圧呼吸療法)は、中等症〜重症のSASに対する標準的な治療です。鼻に装着したマスクから一定の圧の空気を送り込み、睡眠中にふさがりやすい気道を内側から広げて、無呼吸やいびきを防ぎます。
- 多くの方で、いびきや日中の眠気、睡眠の質の改善が期待できます
- 小型・静音の機種が主流で、旅行や出張にも持ち運べます
- 保険診療では、月1回程度の通院と、一定以上の使用(目安:1日4時間以上・月の70%以上)が継続の条件です
「マスクが合うか不安」「続けられるか心配」という方も、装着感やマスクの種類を調整しながら進めますので、まずはご相談ください。当院ではCPAPの導入から継続管理まで対応しています。
※ 費用は保険診療の自己負担割合に応じます。詳細は診察時にご説明します。
不眠症を引き起こす原因
不眠症になる原因は様々です。暑さや寒さ、トイレが近い、騒音、寝室の明るさ、体の痛み、かゆみ、精神的ストレス、お酒の飲みすぎ、運動不足、薬による副作用などが代表的ですが、患者さまによっては、うつ病などほかの精神疾患の症状の一つとして不眠症が現れることもあります。このほか、呼吸器や泌尿器、神経からくる病気が原因のこともあります。当院では、こうした疾患の診断を行い、不眠症の原因を探ることで適切な治療が行えるようにしていきます。
不眠症の改善方法
不眠症の改善には、原因によりますが薬物療法と生活習慣の見直しが重要になります。使用するお薬は不眠の原因によって異なり、睡眠薬や抗うつ薬や抗不安薬、泌尿器の薬などを併用することもあります。生活習慣の見直しでは、正確な体内時間の設定、適度な運動などが重要です。食事に関していうと、就寝時間の4時間ほど前に済ませておくと良いでしょう。
よくある質問
- いびきがひどいだけでも検査したほうがいいですか?
- はい。大きないびきはSASの代表的なサインです。特に日中の眠気や、家族から無呼吸を指摘されている場合は、一度検査をおすすめします。
- 検査は入院が必要ですか?
- いいえ、入院は不要です。簡易検査はもちろん、より詳しい精密検査(終夜睡眠ポリグラフ検査:PSG)も、当院ではご自宅で受けられます。普段どおりの環境で眠って検査できるため、お仕事を休む必要もありません。
- CPAPは一度始めたら一生続けるのですか?
- SASの原因が続く限り治療の継続が基本ですが、減量などで原因が改善すれば、再評価のうえ見直すこともあります。自己判断で中止せず、医師とご相談ください。
- 以前『基準に届かない』と言われましたが、治療できませんか?
- 体重や症状の変化でSASの程度は変わります。以前の結果で様子見になっていた方も、あらためて評価できる場合がありますのでご相談ください。
- 高血圧や糖尿病で通院中です。一緒に診てもらえますか?
- はい。SASは生活習慣病と深く関わります。当院では内科・糖尿病内科の診療とあわせて、まとめて管理できます。